京都ゆったりまったりライフ

京都人が教える京都をもっと楽しむブログ

【ムダなくまわる!】京都市観光におすすめの交通手段

次の休みに京都に行きたいけれど、目的地に行くためにどの交通手段を使ったらいいかわからない、想定よりも時間がかかったり乗り換えが多くなりすぎたら嫌だってことはありませんか?
京都には数多くの交通手段があり、エリアによって用いるべき手段が異なります。
ここでは、京都市内の移動に用いられる交通手段の種類と特徴、さらにその手段で訪れることができるエリアを紹介していきます。
(2020年7月27日現在の情報です)

 

 

 

どんな交通手段があるの?

 京都市内を移動するための交通手段としては、JR・地下鉄・阪急・京阪・バス・嵐電叡電が挙げられます。
とても多くて、どの手段を使えばいいのかわかりにくいですよね。
でも大丈夫です。これから1つずつ順番に説明していきます。

JR

f:id:manamis:20200727102241j:plain

photo credit: brian25_tw JR西日本221系電車 via photopin (license)

まずはみなさんご存じのJRです。
京都駅を中心として嵯峨野線京都線奈良線の3つの路線があります。

嵯峨野線は京都~園部を結ぶ路線です。嵯峨嵐山駅までが京都市内を通っています。
この路線は京都市の北西部へ向かうのに便利です。
この路線付近の観光地としては、梅小路京都西駅を降りると梅小路公園京都水族館京都鉄道博物館が、二条駅で降りると二条城が、太秦駅で降りると東映太秦映画村が、嵯峨嵐山駅で降りると嵐山があります。

京都線は京都~大阪を結ぶ路線です。京都駅からは湖西線又は琵琶湖線となって山科や滋賀の大津まで向かいます。
桂川駅西大路駅、京都駅、山科駅までが京都市内に含まれています。
このエリアは阪急や地下鉄を利用しても行くことができるため、京都市内をまわる場合はあまり利用しない路線です。

奈良線は京都~奈良を結ぶ路線です。桃山駅までが京都市に含まれています。
次の六地蔵駅からは抹茶で有名な宇治市も通るため、そちらの方面の観光にも用いることができます。
この路線付近の観光地としては、東福寺駅を降りると東福寺が、稲荷駅を降りると伏見稲荷大社が、桃山駅を降りると伏見桃山城があります

JRを用いる利点としては、ここで紹介した観光地に京都の玄関口である京都駅から一本で行けることにあります。
ただし、JRは京都駅の北~北東にかけては通っていないので、そちらに観光に行くのには適していません。JRのみを用いて訪れることができる観光地はそこまで多くないことに注意しましょう。

 地下鉄

f:id:manamis:20200727102901j:plain

photo credit: Travis Estell Kyoto Subway via photopin (license)

 地下鉄は京都市内を十字に通っているため、とても便利な交通手段です。京都の玄関口である京都駅も通っています。
烏丸御池駅を中心に、国際会館駅から京都駅を通って竹田駅へとか烏丸通を南北に延びる烏丸線太秦天神川駅から六地蔵駅まで東西に延びる東西線の2つの路線があります。
アーケードでにぎわう四条や、府立植物園のある北山、二条城など観光地に行きやすいこともありますが、地下鉄の魅力は他の交通手段への乗り換えのしやすさにあります。
地下鉄は東西にも南北にも伸びているためほとんどの交通機関との交わりがあります。
JR、阪急、京阪そして嵐電とスムーズに乗り換えることができます。
また、京都駅の真北に向かう鉄道はこれだけなので、北大路や北山など北方面のエリアに向かう際に便利です。
ただし、運賃は少し高めなので注意してください。

阪急

f:id:manamis:20200727102215j:plain

photo credit: muzina_shanghai DSC09022 via photopin (license)

 阪急は大阪・兵庫・京都を通る鉄道です。
阪急の京都線は大阪梅田から京都河原町までを結んでいます。桂駅からは嵐山まで向かう嵐山線もあります。
阪急は運賃が非常に安いのが特長です。京都観光とは少し離れますが、京都河原町駅から大阪梅田駅まではわずか400円で行くことができます。
阪急はたくさんのお店でにぎわう四条河原町渡月橋で有名な嵐山に行くことができますが、ほとんど京都市の西部しか通らないため、市内を回るには便利な交通手段とは言えません。また、京都駅も通りません。
ただし、後ほど紹介する路面電車嵐電への乗り換えが便利なので、嵐電にのって観光したいという方にはおすすめの交通機関です。

京阪

f:id:manamis:20200727101428j:plain

photo credit: nobu3withfoxy KTO1804-021 via photopin (license)

京阪は京都市の東部を南北に走る鉄道です。下鴨神社京都大学に近い出町柳駅から大阪の淀屋橋駅までを結びます。
途中で通過する中書島や淀などを通る鉄道はこれだけです。中書島宇治線に乗り換えると宇治市にも向かうことができます。
また、北の端の出町柳駅も主要な鉄道は京阪しか通りません。
そのため、それらのエリアに向かうには京阪の利用が便利です。
付近の観光地としては下鴨神社(出町柳駅付近)や、伏見稲荷大社伏見桃山城などがあります。

バス
f:id:manamis:20200727103320j:plain
f:id:manamis:20200727103234j:plain
photo credit: hans-johnson ISUZU Erga PDG-LV234L2_NSK 96MC_KYOTO BUS_Gion_Kyoto_Kinki_Kansai_Japan_いすゞ エルガ_西工_京都_近畿_関西_日本 via photopin (license)photo credit: amespiphoto 四条河原町 via photopin (license)

京都市内の移動に便利なバスは市バスと京都バスです。市バスは薄い緑色で、京都バスは薄い茶色です。
実は、この市バス・京都バスを使えば市内のどの観光地にも行くことができます。京都駅からはほとんどどの観光地へも1本で行くことができ、それ以外の場所からでも2本バスに乗ればどこにでも向かうことができます。
市内の一部のエリアにしか行けない鉄道と違ってどこへでも行けるうえ、鉄道が通じていない観光スポットへも行くことができるため、イチオシの交通機関です。
ただし、交通状況によって遅れることが多い点や、系統がややこしくてどれにのればいいかわかりにくいという点が難点です。

嵐電

f:id:manamis:20200727103804j:plain

photo credit: hans-johnson Type MOBO611_613_1 via photopin (license)

嵐電京都市北西部を走る路面電車です。
嵐山から四条大宮を結ぶ嵐山本線と嵐山から北野白梅町を結ぶ北野線の2本の路線があり、帷子ノ辻駅で乗り換えをすることができます。
嵐山、太秦広隆寺東映太秦映画村御室仁和寺龍安寺など様々な観光スポットを巡ることができます。
北野線の走るエリアは他に鉄道がとおっていないため、嵐電を利用するのが便利です。
路面電車なので走っているエリアは限られていますが、嵐山含む北西部の観光にはもってこいの電車です。

叡電

f:id:manamis:20200727104048j:plain

photo credit: *Setuka 叡山電車851-801号車 (2018/12) via photopin (license)

叡電京都市北東部を走る路面電車です。下鴨神社のある出町柳駅を出発し、八瀬比叡山口へ向かう叡山本線と鞍馬へ向かう鞍馬線があります。
沿線には鞍馬寺貴船神社など寺社仏閣がたくさんあったり、宝が池公園やラーメンで有名な一条寺があったりします。
山地に入っていくため、他の電車がなかったり、バスの本数が少なかったりするため、このエリアに行く場合は叡電が非常に便利です。
叡電の出発駅である出町柳駅は京阪しか鉄道は通っていないため、少し不便な位置にあります。
(2020年7月27日現在、鞍馬線市原駅鞍馬駅間で運転が休止しています。再開時期は未定です。)

 

市内をお得にまわる方法はある?

様々な交通手段を紹介しましたが、多くの場所をまわるとなると出費がかさみそうですよね。
そこで、市内をお得にまわれるフリーパスを紹介します。

市バス・京都バス一日乗車券カード

市バス・京都バスが均一運賃区間内で一日乗り放題になる切符です。一枚600円です。通常の運賃が1回230円なので、3回乗れば元が取れることになります。
これ1枚あればほとんどの観光地に行けて非常に便利です。
ただし、均一運賃区間を出ると追加料金が必要になるので注意してください。
大原方面、高雄方面、貴船・鞍馬方面は均一運賃区間外となっています。
市バス・京都バス一日乗車券カードは市バス・地下鉄案内所、バス営業所、バス車内などで販売されています。

詳しくはこちらから↓
京都市交通局:バス一日券



市営地下鉄1dayフリーチケット

市営地下鉄全線が一日乗り放題になる切符です。1枚600円です。
地下鉄に乗れば東西・南北どちらも移動できるため、大きな移動をしたい場合は便利です。
地下鉄の運賃は比較的高額なので、2~3回乗車すれば元は取れます。
市営地下鉄1dayフリーチケットは地下鉄各駅や市バス・地下鉄案内所などで販売されています。

詳しくはこちらから↓
京都市交通局:地下鉄一日券

地下鉄・バス一日(二日)券

市バス・地下鉄全線に加え、京都バス・京阪バスのほとんどの路線が一日または二日のり放題になるチケットです。
一日券が一枚900円、二日券が一枚1700円です。
こちらは京都市内観光にイチオシの切符です。
バスだけでの移動は時間がかかってしまいますが、地下鉄も利用すれば時間が短縮できるため、よりいろいろな場所をまわれます。
また、バスの一日乗車券では範囲外だった市バスの均一運賃区間外もこの切符を利用すれば行けるようになります。
地下鉄・バス一日(二日)券は地下鉄各駅、市バス・地下鉄案内所、バス営業所などで販売されています。

詳しくはこちらから↓
京都市交通局|地下鉄・バス一日券(二日券)

歩くまち・京都レールきっぷ

地下鉄、京阪、JR、嵐電、阪急の京都市内の路線が1日または2日乗り放題になる切符です。
一日版は1300円、二日版は2000円です。こちらは販売・有効期間が令和2年9月30日までと短くなっているので注意してください。
主要な鉄道が乗り放題となるため、市内のあらゆる地域を素早くまわることができます。
この期間内に京都を観光したい方はぜひこの切符をご利用ください。

紹介したフリーきっぷ以外にも様々なフリーきっぷが販売されています。訪れたいエリアに合わせてご利用ください。
フリーきっぷでは該当する施設が優待料金で利用できるものもあります。
お得に観光が楽しめるので、市内をまわる際にはどれかを購入することをお勧めします。

詳しくはこちらから↓
京都市交通局:「歩くまち・京都レールきっぷ」の発売について

最後に

今回は京都市内観光におすすめの交通手段とお得に使えるフリーきっぷを紹介しました。
これらの交通手段やフリーきっぷを使ってムダなく京都市観光を楽しんでください!